取引方式の違い
トレーダーがFXブローカーに対して注文を出した際に、
ブローカー側が行う取引方式には下記のような違いがあります。
先にお伝えすると、
日本国内のブローカーは主にDD方式、
海外のブローカーは主にNDD方式をとっております。
また、トレードを深めていくとどの方式が自身にとって有利か、
または自身のトレード手法に合っているかが判ってくるので、
初めの内は気にしなくても良いかもしれません。
トレードに慣れてきて扱う資金が大きくなってきた場合は、
どのブローカーで取引を行うかを慎重に考えた方が良いかと思います。
【1】DD(Dealing Desk)
相対取引、OTC(Over The Counter)、店頭取引など呼ばれます。
トレーダーが出した注文は一部しかLP(Liquidity Provider)に流されません。
(呑み行為といいます)
トレーダーが負ければそれがそのままブローカーの利益になります。
トレーダーが勝てばブローカーが損失し、トレーダーが負ければブローカーの利益になるという利益相反の関係となります。
【2】NDD(No Dealing Desk)
先述のDDとは異なり、トレーダーの注文をFXブローカーが呑み行為を行いません。
NDDには下記の2種類があります。
【2-1】STP(Straight Through Processing)
トレーダーが出した注文はLPが提示する価格の中で最も有利な価格をブローカーが自動的に選択し、そこにスプレッドを上乗せしてトレーダーに提示して売買成立となります。
スプレッド分がブローカーの利益となります。
トレーダーがトレードをし続けて多くの取引をしてくれれば、FXブローカーの利益となり続けるのでwin-winの関係性にあります。
【2-2】ECN(Electronic Communications Network)
トレーダーが出した注文はLPや他のトレーダーが参加する電子取引所とマッチングして取引が成立します。ブローカーはそのシステム仲介を行うだけとなります。
FXブローカーはスプレッドを上乗せすることもできないので、取引毎に発生する手数料がブローカーの利益となります。こちらもSTP同様にwin-winの関係性となります。